住まいる祭り!
2018年で第10回目の開催となる「住まいる祭り!」。その主催者である、習志野市の秋山木材産業株式会社で実行委員長を務める山口宏章さんにお話を伺ってきました!
秋山産業株式会社の社屋にも飫肥杉を用いている
――記念すべき10回目の「住まいる祭り!」。今年はどんなイベントになりそうですか?
「住まいる祭り!」は、地域のみなさんと地元の工務店さんをつなぐ目的で始めたイベントで、年々規模を拡大し、昨年の第9回は習志野市のモリシア津田沼・津田沼公園で開催しました。今年も同じ会場で、昨年同様に工務店さん9社の出展が確定しています。今回は秋山木材のブースにも力を入れて、木に親しんでいただこうと考えています。
――具体的には、どのようなことをされるのですか?
宮崎県の飫肥杉(おびすぎ)や地元・千葉県の山武杉(さんむすぎ)を展示し、さわったり、匂いをかいでもらったりして、木の温もりにふれていただきたいです。飫肥杉は昔、木造船の材料として使われていた木で、油気があって水に強い性質から住宅の外壁材として注目されています。山武杉も地域の特産材として有名です。それをみなさんにも知ってもらって、木の家のよさを感じてほしいですね。木は温かみがあって香りもよく、木材を使った家は健康にいい影響があるとも言われています。
――毎年人気の木工教室でも木とふれあえますね。
はい。木工教室は毎年好評で、多くの方々に楽しんでいただいています。毎年人気のお箸づくりやキーホルダーづくりの他、今年はツールボックスづくりも行います。木に触れて、夏休みの自由研究にしていただくのもいいですね。また私の希望を取り入れてもらって、ハーバリウムのワークショップも開きます。こちらは住まいに彩を添えるものとして人気の高いものです。ぜひみなさん楽しんでください。
――1回目の開催から山口さんが実行委員長をなさっているのですか?
私は3回目くらいからです。初回はまず地域のみなさんに秋山木材を知っていただきたいということから当社1社で始めて、2回目・3回目からお取引のある工務店さんに声をかけて規模を大きくしました。家の困りごとがあるとき、前向きに解決へと導いてくださるのが工務店さんです。アフターフォローも受けられて、小さな悩みの相談もできる、そんな地元の頼れる工務店さんが集まるイベントを開催することで、地域のみなさんに工務店さんの良さを知っていただく入り口を作れるのではないかと思いました。
それに私のような営業マンは資材の手配や打ち合わせで工務店さんと顔を合わせることが多いのですが、内勤者にはあまり機会がありません。秋山木材の社員全員が工務店さんの大工さんや社長さんにお会いして交流を深める機会にもなり、よりよい家づくりをすることにつながっていると思います。
――毎年恒例とはいえ、10年間続けるとなるとご苦労もあったのでは?
続けることで、地元の工務店さんを地域のみなさんに広くご紹介することができますし、そこから工務店さんとみなさんとのコミュニケーションも深まります。おかげさまで、回を重ねるごとにイベントについてのお問い合わせが増えています。イベントがきっかけで工務店さんへのご依頼をいただくケースも増えています。まさに継続は力なり。私も年を取ったなという実感と共に、あっという間の10年だった気もしています。それだけ充実していました。
昨年のイベントの様子
――昨年はモリシア津田沼に会場を移しましたが、いかがでしたか?
船橋アリーナで開催したときに2000人もの方が来てくださったのですが、もっと広く、まだこのイベントをご存じない方にも知っていただく機会を作りたいと思いました。津田沼の商業施設は土日の来場者数が大変多く、違う目的で来たお客さんも前を通って立ち寄ってくださったのでよかったと思います。
――今まで以上に多くの方にアピールできたのですね。
工務店さんとお子様が工作をしている間に、お父さんお母さんと住宅の話をしている場面も見られました。イベントを継続することで私たちの経験値も上がりますので、もっともっとみなさんに楽しんでいただけるイベントにしていければと思っています。
――今年も楽しみですね。最後に今回来場される方へのメッセージと今後の目標を教えてください。
私たちは、まずは地域のみなさんと工務店さんが会えるような場所づくりを一番に考えています。その中で木材への理解を深めて、お子様からお年寄りまで「木っていいな」と思っていただけるように、きちんと木の良さを発信していきたいと思っています。
これからも、さまざまな会場でイベントを開催し、もっともっと地域のみなさんと工務店さんの出会いを増やし、木の良さを知っていただけたら嬉しく思います。いつか幕張メッセでもできたらいいですね。