10月13日官報告示により加曽利貝塚が「国宝相当」の特別史跡に指定され、今回は特に意義深い「縄文秋まつり」になりました。

晴れの特異日とされる１１月３日に続き、５日までの期間中は素晴らしい天気に恵まれ、多数のお客様をお迎えすることが出来ました。新聞報道によると、１日当たり来場者は3,000人に及ぶとされ、「加曽利貝塚5,000年の歴史上の新記録」といえます。

連休中でもありご家族連れをはじめ、熟年ご夫婦、近隣の小中学生、更には外国からのお客様も訪ねて来てくださいました。加曽利貝塚全域で展開されたおもしろい催し物に参加されて、晩秋の一日を楽しんでいただけたものと思います。

催し物会場で出会ったお客様と、「縄文秋まつり」のスタッフ（千葉市の多くの関係職員、協力ボランティア３団体ー友の会・土器づくり同好会・ガイドの会の会員）とが共有した感動体験は、それぞれの個人の心の中に永く留められることになります。

数多くのスナップ写真を掲載しました。各催し物会場の賑わいぶりをご覧ください。そして、機会を見て加曽利貝塚を訪ねて下さいますようご案内申し上げます。

博物館前ひろばの賑わい

加曽利貝塚のふしぎ発見の旅とスタンプラリー

加曽利貝塚を一巡し、すべての観覧施設を見学していただきく企画です。

縄文貝塚にはミステリーがいっぱい。お客様とガイドとが一緒になって不思議を探りながらガイドします。併せて６か所の観覧施設を巡りながらスタンプを押してラリーが完了します。スタンプラリーには毎日500人前後がエントリーされました。

写真上段（左・中）：縄文まつり期間中は小旗を掲げて定時ガイド（11：00と13：00）　　（右）：E式土器発掘地点で説明するガイド

写真下段（左）：復元集落地点のスタンプを押しました　　（中）：スタンプラリー完了　　（右）：ゴール記念に「かそり―ぬストラップ」をプレゼント（すべてかそりガイドの手作りです）

外国からのお客様

１０月中旬から「縄文秋まつり」の期間にかけて、外国からのお客様が訪ねて来られました。「加曽利貝塚を見学したい」と″ご指名″で立ち寄られたものです。どなたも熱心に見学されました。

写真上段：オーストラリアからのお客様と通訳の方　　観光関係の仕事で来日中とか・・・

写真下段（左・中）：タイからのお客様と通訳の方　　タイ保健省関係からジカ熱の会議のため来日中とか・・・　　写真下段（右）：中国からのお客様とご家族　　語学教師（中国語と日本語）とか・・・

和太鼓パフォーマンス

平成10年に千葉市中央区に発足し、県内及び首都圏で広く活躍されている「和太鼓白鳳」の迫力ある演奏が聞けました。寄せては引く律動は身心の波動とシンクロして、いつの間にか無我の世界へ誘われて行きます。

かそり―ぬひろば

博物館前ひろばに新しくミニ舞台を設け、歌と踊りと縄文太鼓の公演がありました。大勢のお客様に出会ってかそり―ぬも大喜びの様子でした。

写真左（上・下）：お子さん達と戯れるかそり―ぬ　　

中（上）：かそり・チアーズの歌と踊り　　中（下）：山口 真優さん（ポートクイーン千葉2017）の司会で、かそり―ぬ積み重ねゲーム　　　　　　　　　　　　　　　　　　

右（上）：土器太鼓について解説する学芸員　　右（下）：パーカショニスト松本ちはやさんの縄文太鼓の演奏

石器による魚の解体ショー

縄文服が板についてきた学芸員による、滅多に見る機会のない魚の解体ショーにも大勢のお客様が集まりました。縄文時代最も貴重だった黒曜石の石器で、手捌きも鮮やかに大きな鯛を“料理”しました。

軒先珈琲

博物館前ひろばに近づくと、とても良い香りが漂ってきます。一杯毎に炒りたての豆を挽き、ドリップする軒先珈琲にも長い行列ができていました。

旧大須賀家住宅辺りの賑わい

■イボキサゴスープの試食
縄文レシピによる新鮮なイボキサゴと旬の山野菜を、土器鍋仕立のスープにして振る舞われました。先着100名様の予想をはるかに超えた人気で、ボランティアの“シェフ”も嬉しい悲鳴を上げるほどでした。

 ■縄文かるた、土偶マグネットづくり、縄文土器づくり実演見学

写真（左）：縄文かるた取り大会の準備完了　　

　　（中）：土偶マグネットづくり–紙粘土で土偶を作り、中にマグネットを封じ込める　完成品は持ち帰り出来ます　

　　（右）：見本そっくりの縄文土器づくり–土器づくり実演を自由に見学できます