※右画像－ 博物館内の展示パネル：エコライフ ～ 大型貝塚の「3つのR」 1.Reduce 骨の髄まで食べつくし、なるべくごみを出さない 　2.Reuse 石器や土器の再生使用　 3.Recycle 食べ残しの骨は、道具やアクセサリーに使われる。　：シカの利用部位 ～ 神様からの贈り物は、「全体」を利用しつくす。

夜の縄文くらし体験 － 5000年前へワープ

数千年前の住居址の柱穴そのものに柱を立てて復元した竪穴住居の中で、炉に薪を燃やし、炉明かりに頼る縄文の夜の生活を体験するプログラムです。

縄文土器(レプリカ)で焼いた焼きクリを先着１００名様にプレゼントしたほか、焼きどんぐりも大人気で、かそりガイドが何度も “食料補給” に走りました。２戸の竪穴住居の中で主として Q&A 形式で、かそりガイドによる情熱教室が２時間３０分の時間いっぱい続きました。

星空解説会 ＆ 星空観察会 － SDGsに言及

現代人が見る “街の明かりがとてもきれい” な夜の星空と、5000年前の縄文人が見た漆黒の夜の星空とを比べて、千葉市科学館の職員による興味深い解説がありました。

極東の夜の衛星写真によると、日本列島と韓国は街明かりで国土がはっきり浮かび上がって見えるが、北朝鮮側は闇に沈んでいる。エネルギー消費量の差が反映している。
現代は ”エネルギーをがぶ飲みする” 規格大量生産・大量消費・大量廃棄の時代と言われてきたが、ここにきて国連でSDGs（持続可能な開発目標） － 具体的には「気候変動に具体的な対策を」や「住みつづけられるまちづくり」など１７分野からなる世界共通の目標を定め行動している、とのことです。

晴天に恵まれて、天体望遠鏡を使った「すばる」など人気の星空観察会は盛会でした。

写真上段：5000年前の夜に比べ現在の夜空は明るく、見える星空が異なる －（中写真の〔左vs右〕）　（右）星の光が月のように明るい夜
写真下段：（左）衛星写真で、日本、韓国、北朝鮮の街明かりの差が歴然　　（中）SDGsのポスター・ロゴ・アイコンと、国連サミットで採択された世界共通の１７のゴール（目標）　　（右）天体望遠鏡による星空観察会

エコキャンドル作り体験 － COOL CHOICE（賢い選択）促進イベント

千葉市環境保全担当部門で、廃食油（てんぷら油）を使ったエコキャンドル作りワークショップを行い、完成したエコキャンドルはCOOL  CHOICEの解説やエコトークショーのステージを飾りました（持ち帰りも出来ました）。

「”ＣＯＯＬ ＣＨＯＩＣＥ” とは、2030年度の温室効果ガスの排出量を2013年度比で26％削減するという目標達成のために、日本が世界に誇る省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動など、温暖化対策に資するあらゆる「賢い選択」を促す国民運動です」（環境省ＨＰより）

正門付近や園路に並ぶ縄文土器灯籠（土器づくり同好会製作）や竹灯籠（千葉大学学生製作）に明かりが灯り、幻想的な雰囲気のなかで、地球のことを考えてみました。

写真上段：（左）エコキャンドル完成品　　（中）国民運動「COOL CHOICE」のロゴマーク　　（右）いろいろな形の縄文土器灯篭
写真下段：（左）標柱付近のジャックオランタン　　（中）竹灯籠　　（右）イベント案内をする かそりガイド

「人類史上最も長く争いのない歴史を紡いできたとされる平和の象徴である縄文時代。その香り残る地で、生い立ちや環境・多様な主義主張・価値観を持つ人々との《共存の可能性》をアートを通じて提示する ひとつのモデル。
自然・大地・時を超えてそこに息づいているものたちと共鳴し、共に奏で踊り・人々と繋がり交わり、今ここにあること・自然に生かされていることに感謝しアートを楽しむ。」（「縄文ルネッサンス」趣旨より）

尺八・神楽・ダンス・映像・電子音響など全てが即興表現で行われ、幻想的な世界が出現しました。

貝塚コンサート － 縄文の森に ソウル＆モダンジャズ

夜の縄文の森の復元集落の一画に、テナーサックス：野田 孝政さん、ピアノ：林 明宏さん、ボーカル：水野 友恵さんによるジャズの生演奏が流れました。それぞれビッグバンドに所属し、ライブハウスや多くのイベントに参加し活躍されているプレーヤーです。
日常よく耳にするオータムリーブスやテイクファイブ、オーバーザレインボーなどソウル＆モダンジャズ・スタンダードの心地よいリズムや、官能的なヴォーカルに愛好者が聴き入りました。

ナイトミュージアムトーク　かそり―ぬ＆グルメ・グッズ

「ナイトミュージアムトーク」では、博物館長が普段は入ることができない博物館の屋上にもお客様をご案内し、縄文土器灯籠や竹灯籠に明かりが灯るなかで、縄文人の生活について解説されました。その前後の時間に、かそりガイドが館内を案内しました。

テント店ではイノシシ・シカバーガー、イノシシフランク、どんぐり粉を使用したパフェやスコーン、豚汁、タピオカドリンク、ホットドリンク、縄文ブレンドコーヒーなど、思いのほか豊富な”縄文メニュー”が用意されていました。

（掲載画像・情報の一部に関係者から提供を受けたものが含まれています）

（以上）