GO!GO! 千葉ジェッツ
「2019年はチームのために健康第一」大宮宏正選手
ジェッツに加入して、自分の現在地に気づくことができた
2018/12/14
千葉県初のプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」の情報をお届けする千葉ジェッツふなばし公式応援サイトです。どのメディアよりも熱く深い愛情を持って取材記事を更新していきます。
自分よりもチームを想うベテラン選手 大宮宏正選手
選手入場ではブースターを前に優しい笑顔
2018年11月17日。
船橋アリーナに大阪エヴェッサを迎えた戦いで、千葉ジェッツとして初の得点を記録。
大宮宏正選手。
初得点について伺うと、「もちろん嬉しい、でもそれだけです。それほど大きな出来事でもないし、たまたまみんなが活躍して、いい試合運びをして、僕が得点できる場面を作ってくれたので、みんなに感謝しています。得点を入れられないかもしれないけど、それでもいいと思ってコートに立ったので、得点できたのはおまけって感じですかね」と振り返ります。
予想外に冷静なコメントに戸惑ったのですが、その裏には、大宮選手のチームへの想いが隠されていると思いました。話を聞いていると、果たして自分勝手になる瞬間があるのだろうかと思うほどに、チームを想い、後輩を想い、ヘッドコーチを想い、ブースターを想い、そして家族を想う、そんな印象を受けます。
マイケル・パーカー選手とメンバーチェンジでお互い笑顔に!
イヤーブックの取材をしたときのことです。
前所属チームである名古屋ダイヤモンドドルフィンズでも共にプレーをしていた藤永佳昭選手のことを尋ねると、「間違ったことを堂々とウヒヒヒヒって言う天然なところがあるから、そこを引き出してみてください」と笑います。そして、すぐに言葉を続けました。「彼はね、疲れていても、息が切れていても、ハッスルできる。人にできないハッスルをするところが一番いいところで、僕も何度も助けられたんですよ」と優しい口調で教えてくださったのです。
藤永選手に限らず、チームメートをよく見て、理解する姿が随所に見られます。日本人最年長の選手として、責任感がひしひしと伝わってくる。だからこそ、チームメートは大宮選手の活躍をお膳立てするのではないでしょうか。「大宮が出ると、みんなが彼を使おうとする。そうやって彼が出てチームが盛り上がるのはいいこと」と大野篤史ヘッドコーチは言います。
今回は、シーズン前から数度に渡って大宮選手にお聞きした話を紹介します。
去年チームが埋められなかったものを埋めるために来た
初めてお話をうかがったのは、夏のことでした。入団のコメントで「ドキがムネムネ」という名言を残した大宮選手へのインタビューということで、笑いが絶えないものになるかと想像していたのですが、そのストイックさに、いつの間にか夢中になって聞いていた自分がいました。
私服がとってもオシャレな大宮選手
― 背番号「8」は希望ですか?
はい、ずっと8が好きでつけたかったのですが、去年は8がいたので88に。今年やっと8をいただくことができました。
― ジェッツに入った決め手は?
いまや千葉ジェッツふなばしに入りたくない選手はいないんじゃないですか? 僕はそう思っています。断る理由もなく、即答で決めました。もしかしたら、メンバーを見渡した時に劣っている部分があるかもしれないけど、「去年埋められなかったものを埋めてほしい」と言われて、そこに魅力を感じて入団しました。プレーだけじゃないってわかっているので、そこを含めたうえでチャンピオンになるチームになるのが楽しみです。
― 千葉ジェッツの練習の印象はいかがですか?
チームメイトはもう和気あいあいとしていて、大野HCの短いながらも集中度の高い練習は緊張感があって、それが混ざってとてもいい練習ができています。日本人最年長という責任感もあります。いままで培ってきた経験で、このチームに来てみて、まだここが成熟していないのかなと思う部分もあるので、そこは積極的に口を酸っぱくしていきたいと思います。
素晴らしいブロックショットを決めて、会場は大きな声援に包まれた
― ここだけはチームの誰にも負けないというところはどこですか?
外国人相手にもリバウンドに絡めるところです。そして、こういうチームにして勝ちたいという方向性を曲げない自信はあるので、誰かがぶれてしまったときとか、うまくいかない人がいるときに、引っ張り上げたいと思います。たとえ自分のコンディションがよくなかったり、プレータイムが少なかったとしても、そこは自信があります。ジェッツが常勝チームになれるような、ベテランとしての働きをしていきます。
― ご自身で今年一年で成長させたい部分はありますか?
僕はあまり小器用なほうじゃないけど、シックスマンで出るには察知能力が必要で、その対応能力をあげたいと思います。行き当たりばったりではなくて、出番が来るんじゃないか、そのときにどう対応するか、そうやって準備できるように。
「千葉ジェッツはこんなもんじゃない」と危機感をあらわにした開幕戦
厳しい言葉は、チームへの大きな愛情と責任感があるからこそ。
この険しい表情…
と思ったら、実は空気イス。
笑いを取ることも忘れません。
そうして迎えた開幕戦。「ドキがムネムネどころじゃなくて弾けていました」と大宮選手は振り返ります。
しかし千葉ジェッツのやりたいことができず、川崎ブレイブサンダースに完敗。「今日は舞い上がってたのか、気合が入り過ぎたのか、スタートラインにも立ててなかった。大野さんが求めたものが何もできず、悪いところだけが出てしまった。ひと言で言うと残念でした。会場のみなさんに申し訳なかったと思います」と危機感をあらわに。「決して雰囲気は悪くないけど、自信満々ではなく、手探りで不安を抱えたままで開幕を迎えてしまったと思います。今年は勢いだけで勝てるバスケをしていないというのが、身に染みてわかる試合でした。千葉ジェッツはこんなじもんじゃない。誰が出ても立て直す力があるのに、それができなかった。コーチではなくて、選手が立て直すチームじゃないと優勝はできない。次はやり返してやらなければ、今シーズンないですよ。そのくらいの気持ちでぶつかります」
その言葉通り、2節以降の千葉ジェッツは徐々にチーム力をあげ、いまなお進化中です。大宮選手のチームを盛り上げる姿は、ファンの目にも止まるようになりました。仲間の活躍を大きなアクションで喜び、原修太選手(背番号31・SG)が得点すれば、原選手の選手入場ポーズを真似する。千葉ジェッツのエンターテイナー・大宮選手。
しかし大宮選手はまだまだ活躍の場を広げるはず。外国籍選手にも負けない当たりの強さ、2メートルもある選手にも負けずリバウンドを取る上手さとジャンプ力。近くで見てきた藤永選手が「あの人はやばい」というほどの、身体能力の高さとバスケIQの高さ。おそらくご本人も、今の状態には満足していないはず。再びお話をうかがってきました。
2019年は「健康第一」、それもチームのために
ファンを楽しませることに労を惜しまない(?)ベテランふたり
― ジェッツの一員として過ごしてきて充実度はいかがですか。すごく充実しています。やっぱり練習の質も高いし、ヘッドコーチの求めるところも高い。ダメなところは叱って、いいところは褒めてもらえます。開幕の2連敗を糧にここまで成長できています。僕は怪我があったり、プレータイム少なかったりと、正直なところ貢献度はないんですけど、かなり充実しています。
― 確かにプレータイムはまだ少ないかもしれませんが、練習も含めてチームですから、かなり貢献度は高いのではないでしょうか。ま、ボチボチですね(笑)
― 大野HCへのインタビューで、一番近い存在でいろいろとお話されているとお聞きしました。最近、日を重ねるにつれて深い話になってきたという感じですかね。チームのみんなの性格がだいたいわかってきて、いいときと悪いときの切り替えもわかってきました。逆に言うと、のっているときの千葉ジェッツに対して言うことはなくて、試合中でも、みんなから生まれてくるものがたくさんあります。だから下手に言葉を発せないようにするほうが大変ですよ(笑)
大宮選手のベンチパフォーマンスにも注目
― ベンチを盛り上げたり、チームを明るくしている存在ですね。
ふざけているだけですけどね。楽しんでいるだけですもん。
― 日頃の練習で心がけていらっしゃることはありますか?
どちらかというと二面性があると思っていて、賢くやっている選手たちと、何も考えずにやってしまっている選手たちの差が大きいんです。いかに頭を使って、効率よく、いい意味で相手が嫌がる性格の悪いオフェンスをするか。1日に10場面あれば10回できる石井ちゃん(石井講祐選手)みたいになれるよう、1~2回しかできない選手にそれを気づいてもらうための練習ということを意識はしています。
― すごく深く考えて行動なさるほうなんですね。
いや、そういうタイプじゃなかったんですよ。だけど、バスケットってありがたいことに切り替えができるスポーツで、オフェンスでダメでもディフェンスをやって、またすぐオフェンスが来るんですよ。このチームは、ファールやミスジャッジにこだわって切り替えられないところが多々あって、そこを気にしなくなればもっと強くなれると思っていました。最近では、一つひとつのプレーは熱くなっていますが、こだわらなくてもいいことに関しては、こだわってもしょうがないよくらいの気持ちでできています。悪い時間があっても、チャンスが来るまで我慢しようというのをわかるように、それを口で言うんじゃなくて、プレーの中でやるように意識しています。
優しいシュートタッチでフリースローも次々決める
― したたかなチーム、賢いチームになれるようにということですね。
そうです。そういうことを今は意識しています。僕も学ぶことが多々あって、いっぱいいっぱいのときもありますけどね。
― ジェッツに来て自分の中に発見した一面はありますか?
精神面の落ち着きが出てきたのが、自分でもわかります。変に怒りに変わったり、悲しみになったりすることがなくて、負けてもプラスに考えられるようになりました。逆に言うと、おじさんになったということに気づきました(笑)。いい意味ですよ、からだのことも含めて、考えてやらないといけないよってことですよ(笑)。自分が自分の現在地を教えてくれたというか、気づかされたなと思います。
しなやかでバネのあるプレーを見せる大宮選手
― これからの試合の中で新しいオーミさんを見られるますか?
いや、それはわかりませんよぉ(笑)。いやいや、見られると思います。
― 藤永さんのアリウープでダンクが見たいです!
この年齢なのでダンクを決めてやる!というような気持ちはないですけど、チャンスがあればと狙ってはいます。そのためにも試合中盤から絡んでいかないと、残り2分でダンクはできないですからね。
― お正月はどのように過ごされますか?
バスケ選手は年末年始はない生活ですが、もしお休みがとれれば家族とべったりですね。昨年は子どもたちと凧揚げをしたりバスケットをしたりしました。今年は試合の予定がビッチリ入っているので、家族に来てもらって一緒に過ごせればいいですね。
― 2019年の目標を教えてください!
そうですね…「健康第一」ですかね。結局、怪我したり体調を崩したりすると、チームに迷惑がかかります。まわりのためにも「健康第一」ですね。僕は何かを与えてもらうよりも、人に与えるほうに幸せを感じるので、与えられるようにしたいなと思いますね。チームメートにもブースターさんにも家族にも!
― それでは最後にファンの方へのメッセージを動画でお願いします!
Twitterキャンペーンお正月編応募方法~フォロー&リツイートで応募完了!~
キャンペーンは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
サインのほか、筆ペンで2019年の目標を書いてくださいました!
ご実家がお寺だという大宮選手。勝手に御朱印帳を思い浮かべながら…。
全選手と大野ヘッドコーチの計13枚セットのポストカードを3名様にプレゼントします。
※「直筆サイン&2019年目標」が入っているのは大宮選手のカードのみとなります。
応募方法は簡単です。みなさんのご応募お待ちしております!
1. 「まいぷれ習志野」の公式Twitterをフォローする
2. 該当ツイートをリツイートする
3. 大宮選手への質問や応援メッセージもコメント欄で受け付けます。応募締め切りは、2018年12月20日(木)です。
当選者の方には、12月21日(金)頃に「まいぷれ習志野」のTwitterアカウントからメッセージを差し上げます。
※郵送先は当選通知と同時にお尋ねします。もし1週間ほど返信がない場合には、他の方へと当選を変更させていただく場合がありますのでご了承ください。 これからもオーミさんから目が離せない!