ここ最近、住宅設備や建材関係の
メーカーショールームが大混雑しています。


お家時間を見直すという動きから
リフォーム需要が高まっているのです。


建築業者といっしょに
打ち合わせされていればOK
なんですが、意外と単独で
見学されているご家族も多いご時世


家の寸法を測り
ルンルン気分で商品選び


ここからが問題です！


経験ある方もいらっしゃると
思うのですが、
例えば隙間が60センチだったとします。
両サイドは壁
その空間に収まる本棚を買うとしますね
あなたは何センチのものを選びますか？


空間が60センチだから
少しでも多くの収納が欲しいので
60センチのものを買う
それは危険信号点滅ですよ！


私たち建築屋が
商品選びや使用材料選定で
最も大切にしていることは
余裕寸法です。


60センチの空間だとしたら
両サイド5～10ｍｍ程度は余裕をとること。


その理由は
建物の壁というのは
年数によって傾きが発生したりするもの
厳密に測れば上下で数ミリ違ってるなんて
日常茶飯事です。


そして壁の間が60センチだとしても
床と壁の取り合い部分には
巾木というものがあって
壁から5～9ｍｍほど出っ張っている。


それに、無理やり押し込んでも
壁の仕上げ材が傷だらけ


以前本当にあったケースですが
新しいドラム式洗濯機を買って
いざ搬入の日


入らないという事態


洗濯機の場合は
排水パイプの取り出しや
給水の接続などを考慮した
絶対に開けなければならない
余裕寸法があるのです。


その方は
余裕寸法だけでなく
洗濯機上についている作り付けカウンター
まで見落としてしまいました。


紹介のお客様だったのですが
駆けつけてみれば答えは×


結果、作り付けカウンターを
切断することとなりました。


また別のお客様の例ですが
大は小を兼ねるとばかりに
買った冷蔵庫や立派なソファ


玄関を通過しませんという事態
そうそう搬入経路です。


搬入経路の想定が甘かったのです。
マンションの場合は、エレベーターに
乗りませんなんてことも起こります。


季節の変わり目を迎えて
新しい設備に新しい家具


購入するときは
慎重に・・・ですよ！！！